スポーツ大会・合宿・イベント等への参加や観戦を目的として地域を訪れ、地域資源とスポーツが融合した観光を楽しむスポーツツーリズムは、地方誘客による交流人口の拡大、幅広い関連産業の活性化や関連消費の拡大等、地域活性化に大きく寄与するポテンシャルがある。
スポーツ庁では、「第2期スポーツ基本計画(平成29年3月)」で掲げられた「スポーツツーリズム関連消費額」「スポーツ目的の訪日外国人」の倍増に向けて、これまで策定された「スポーツツーリズム需要拡大戦略」や「武道ツーリズム推進方針」等に基づき、地域スポーツコミッションの設立や活動の支援、スポーツツーリズムコンテンツ磨き上げのモデル事業、国内外向けのデジタルプロモーション、文化庁・観光庁と連携したスポーツ文化ツーリズムの推進等の各種施策を展開してきたところである。
こうした取組は一定の成果を発揮し、目標数値の達成に向けて順調に推移してきたが、今般のコロナ禍により地域の活動は縮小や変更を余儀なくされており、ポストコロナに向けて更なる取組の強化が求められている。また、ポストコロナにおいても、インバウンドの早期復活は見込みにくく、コロナ禍前の水準に戻るには少なくとも数年を要すると言われていることから、感染予防策と両立しながら国内旅行需要を喚起しつつ、将来的なインバウンドの地方誘客に繋がる取組を進めていく必要がある。
このため、本事業では、地域スポーツ資源を活用した国内外から選ばれる観光コンテンツの創出のため、モデル事業を実施し、事業の効果検証を実施する。
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